フットボールカルチャー > フットボールファン特集 > 「マイ・チームの探し方」
リーグも開幕し、英国ではいよいよ本格的なフットボール・シーズンが到来。それにしても、プロからアマチュアまで無数にひしめくイングランドのクラブチーム、そのサポーターたちの「論理」もまさしく百家争鳴。新たにひいきのチームをお探しのあなたに、個性にあったチームの見つけ方を伝授しよう。
あなたが「一匹狼」タイプなら:ミルウォール(Millwall)
ロンドン南部を拠点とするミルウォール。地元出身のプレーヤーをロンドンのどのチームよりも抱えていながら、その人気のなさはほぼ絶望的。応援歌には「俺らは皆の嫌われ者、でもそんなこたぁ気にしねえ」などという一節もある。前回のFAカップでは下馬評を大きく裏切り、何と決勝まで進出してマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と対戦。もちろん敗れ去ったが、「ビッグチーム」に反感を持つすべての英国国民のサポートを得、1日だけ絶大な人気を博した。
断固「元祖派」なら:ノッツ・カウンティー(Notts County)かシェフィールドFC(Sheffield FC)
英国中部の都市ノッティンガムを拠点とするノッツ・カウンティーは、1862年に創設された世界で最も古いプロフットボール・クラブと言われている。彼らの伝統的なストライプ柄のユニフォームは、イタリアの名門ユベントス(Juventus)ですら真似たという「輝かしき」逸話も残っている。しかし一方、世界一古いフットボール・クラブとして広く知られているのは、ノンリーグの シェフィールドFCである。
弱小チームが好きな、あまのじゃくなら:カーライル・ユナイテッド(Carlisle United)
英国北部を居とするこのカーライル、かつてはトップのリーグに属していながら、昨シーズンはいちばん下のリーグからも転落。しかしわずか1年でめでたく復帰、今シーズンは新たなる再起を期す。弱小チームを応援したいあなたに、うってつけのチーム。
何しろゴール・シーンが好きなら:アーセナル(Arsenal)
昨シーズンは地元ロンドンのライバル、チェルシー(Chelsea)に連覇を阻止されたアーセナルだが、総ゴール数では15点もチェルシーを上回っていた。エース・ストライカー、ティエリー・アンリ(Thierry Henry)が今シーズンもチームに残れば、昨シーズン以上にスリリングなゴール・シーンが期待できそう。
横浜フリューゲルスのサポーターだったなら:AFCウィンブルドン(AFC Wimbledon)
かわいそうなフリューゲルス・ファン同様、古豪ウィンブルドンのファンもまた、愛するチームをある日突然失ってしまった。一昨年は、ロンドンから100キロ以上も離れたミルトン・キースに移転を余儀なくされ、チーム名も「MKドンズ」などと改称。しかしかつてのサポーターたちが総力を結集、2002年に晴れて自らの手で「AFCウィンブルドン」を再興させた。現在はアマチュア・リーグで奮闘、虎視眈々とトップ・リーグ入りを狙う。
「チャンピオンシップ」を制す者、チャンピオンにあらず・・・
イングランドのプロフットボール・リーグは、92チームからなる4部制を敷いているが、ややこしいのは各リーグの呼び名。1部に相当するリーグは1992年から「FAプレミア・リーグ」と呼ばれているが、その下の2部リーグは昨年から「フットボールリーグ・チャンピオンシップ」という名称に改められた。もちろん「聞こえ」をよくするためで、これらに準ずる3部リーグが「リーグ1」、4部は「リーグ2」。さらにはスポンサーの名前(プレミアリーグは「バークリーズ」、他3部は「コカコーラ」)で呼ばれることもあるので、他国のリーグと比べると群を抜くややこしさである。
文:星野クラウス容子
2005年9月
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